北京ひまつぶし

北京駐在中のおもしろい出来事を、皆様にお伝えします。


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主体思想塔から日帝の架けた橋を見る

大同橋


北朝鮮へ出発する前に、西牟田靖著『僕の見た「大日本帝国」』という本を読みました。
日本統治時代の痕跡を探して、樺太から、中国大陸、朝鮮半島、台湾、ミクロネシアを踏破したノンフィクションです。

著者は2002年に平壌を訪れています。
その時彼に付いた案内員は、植民地時代に建設された建物が現在も残されていることを、完全に否定したそうです。

今回は、そのことを確かめてみたいと思っていました。

<2005年10月1日>



主体(チュチェ)思想塔は大同江の東側にあります。
下のGoogle Earth 衛星写真では、空港は左上の方角なので、上の方に写ってる玉流橋を渡ります。
李「左側に見える玉流館では平壌で一番おいしい冷麺が食べられます。」
私「ああ、知ってます。我々はいつ食べるんですか?」
李「いいえ、今回は食べられません。予約でいっぱいでした。」
私「・・・(じゃあ言うなよ)」
(ちなみに、玉流館の支店が、北京の北朝鮮大使館の近くにあるそうです。北京にある平壌料理店の北朝鮮人服務員が言ってました。どなたかご存知ありませんか?)
衛星写真(主体思想塔)



その時、右手に見覚えのある橋が見えてきました。
確かに『僕の見た「大日本帝国」』に出ていた"大同橋"です。
著者は、日本の資料で確認していた写真と瓜二つのこの橋を見て、植民地時代に日本が架けた橋かと尋ねたのですが、日帝時代の建物は一切残っていない、と否定されたのです。

私も何気なく聞いてみました。
私「あの橋は随分古そうですね。」
尹「ああ、あれは植民地時代に架けられた橋です。"大同橋"といいます。」

いとも簡単に肯定され、ちょっと拍子抜けです。
この3年間で、徐々にながら北朝鮮政府の対外方針が変わっているのかもしれません。
これは、私の中では今回の旅行の結構大きな収穫です。

さて、本来の目的地、主体思想塔。
この角度じゃないと写真に全部入りませんでした。

主体思想塔


金日成主席の生誕70周年を記念して建てた塔は、
高さが170m、上に乗っている炎だけで20m、炎の下に展望台があります。
主席の生きてきた日々を思い起こすためか、365X70=25,550個のブロックが使われているそうです。
基層部分の南北の壁には牡丹の花のレリーフが彫られていますが、南北35輪ずつ、合計70輪でめでたく主席の年齢となります。
平壌のモニュメントには、こういうこだわりがたくさんありました。

塔の脇の方に展望台に登るエレベーターの入り口があります。
入場料は、ガイドブックには1,000円と書いてありましたが、700円でした。

ちょっと長めの廊下を通ってエレベーターに着きました。
ところが電気がついていない。
同行した案内員の李さんがきょろきょろしていると、後からチマチョゴリの女性がやって来て、電気を入れてくれました。
節電が徹底しているようです。

一緒にエレベーターに乗ってきた彼女、入国してから初めて会った女性です。何か話し掛けてみよう。
手に歴史物のような劇画を持っていたので、
「リョクサイムニカ?」(歴史ですか?)
エレベーターガール(というには無理があるが・・・)はきょとんとしています。
李さんが私のいんちき朝鮮語を正しい朝鮮語に翻訳すると、にっこり笑ってうなずいてくれました。

さすがに、展望台からの眺めはすばらしかったです。
上の大同橋の写真も、「平壌への道 その2」で使ったメーデースタジアムの写真も、ここで撮った物です。
対岸の広場では、10月10日労働党創立記念日の式典に備えて、マスゲームの練習です。
キムジョンイルを表すハングルの人文字が、ざっざっと音を立てて広場を横切っているのは圧巻でした。
人文字練習



さて今晩はアリラン祭。マスゲーム楽しみだなあ。
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  1. 2005/10/27(木) 22:04:15|
  2. 北朝鮮旅行記
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:2
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コメント

『写真で読む 僕の見た「大日本帝国」』

西牟田靖さん

著者ご自身からのコメントをいただき、恐縮しております。
小生は北京駐在中ですので姉妹編はすぐには読めませんが、帰国した際に本屋さんで探してみます。

大同橋の件、西牟田さんの案内員さんが知らなかっただけですか。私は、当時と比べて外交政策に変化があったと考えたのですが、考えすぎかもしれませんね。
  1. 2006/02/09(木) 09:21:59 |
  2. URL |
  3. 山大22号 #-
  4. [ 編集]

ご紹介ありがとうございます

突然失礼いたします。
『僕の見た「大日本帝国」』の著者、西牟田靖と申します。
誠に遅ればせながら、ご紹介賜りありがとうございました。おかげさまで、このたび姉妹篇『写真で読む 僕の見た「大日本帝国」』を刊行のはこびとなりました。前作をお読みいただいた読者のみなさまから寄せられた「もっと写真が見たい」との声に応えるべく、未公開の写真約400点(うちほぼ半数はカラー写真)を掲載し、新たなエピソードを全編書き下ろしたノンフィクション作品です。不躾とは思いましたが、ぜひご高覧いただきたくご案内申し上げました。
なお、全国発売の開始は2月23日ですが、都内では、紀伊国屋書店新宿本店、ブックファースト渋谷、八重洲ブックセンター、リブロ池袋の各店舗にて、2月11日頃より先行販売を実施いたします。もし機会がございましたならば、書店店頭にてお手にとっていただければ幸いに存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。
末文ながら、ますますのご健勝ご活躍を祈念しております。

大同橋の件ですが、拙著を読んで勉強した、という理由ではなく、僕についた案内員がたまたま知らなかっただけのような気がしますね。
  1. 2006/02/09(木) 02:08:11 |
  2. URL |
  3. 西牟田靖 #be3FNRow
  4. [ 編集]

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Author:山大22号
横浜の会社から派遣されて
北京駐在中。
サッカーと食べ歩き(飲み歩き?)は
生涯現役が目標です。

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