北京ひまつぶし

北京駐在中のおもしろい出来事を、皆様にお伝えします。


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地下鉄乗車

20051204143235.jpg

平壌の地下鉄は、結構有名ですよね。
深さ100mにあり、核シェルターも兼ねていると言われています。

平壌観光には必ず地下鉄乗車が含まれているようで、我々の日程にもありました。
市内には、2本の路線があります。
しかし、外国人が乗ってよいのはひとつの路線の始発駅復興駅から次の栄光駅までの1区間のみ。

栄光駅の先は本当は使われていないに違いない、
この区間で乗っている人は、皆ヤラセなんだろう、

そんな風に思ってました。


<2005年10月3日>



万景台遊技場から地下鉄復興駅に向かいます。

立派な石造りの駅に入ると、右手に切符売り場があり、1列に並んで切符を買っています。
きちんと列を作るところは中国人と違うなぁ。
まあ、ヤラセなら当然か。

改札口脇には路線図が架けられており、ボタンを押すと行き先までの路線が点灯します。
ボタンの上には「どちらに行かれますか?」と書いてあるそうです。

地下鉄路線図


日本の地下鉄の駅名は、恐らく世界中どこでもそうでしょうが、地名を使っています。
しかし、平壌の駅名は「勝利」「統一」「革新」などといった地名と関係ない革命的な言葉なので、その駅がどこにあるか初めての人はわからないのでしょう。
でも、路線は2つしかないので、ボタンを探す手間と、路線図上で駅名を探す手間とそれほど違わない気がしますが・・・。

ところで、路線図を見ている間にも、改札口を入っていく人、出てくる人が随分います。
我々2人以外にも大勢の外国人観光客が来ており、みんなバラバラ地下鉄乗車に来るのですから、その間中このようなサクラを手配するのは大変だなあ、とヤラセ説にちょっと疑問が沸いてきました。

改札口を通る時、案内の李さんたちが何か言ってフリーパスで入りました。
乗車賃は、バスや路面電車などと同じく5ウォンだそうです。
この値段がどういう水準か考えてみました。
案内員さんによると、普通の人の月給が3,000ウォン位だそうです。
北京でも平均の月給は3,000元程度ですが、地下鉄は3元、市バスは1元です。
それと比べると、平壌の公共交通運賃は高いなぁ、と思っていました。
ところが、後で平壌で買った地図を見たら、地下鉄やバスの運賃は10チョン(0.1ウォン)と書かれています。
それなら安いですね。
どうやら5ウォンというのは外国人価格のようです。

よく映像で見るながーいエスカレーターを下りると、既に電車は待ってました。始発駅ですからね。
ホームには新聞閲覧台があり、熱心に新聞を読んでる人もいます。

それにしても、電気が暗い。
何枚か写真を撮りましたが、私のカメラで撮った写真はみんな真っ暗でした。
(明るく写っているのは、同行のMさんが高級カメラで撮ったものです)

地下鉄駅員


これは、復興駅に描かれていたモザイク画です。
同じような絵がどこの駅にもあるようです。
李案内員が何の絵だか説明していましたが、ほとんど上の空でした。

地下鉄壁画


地下鉄の中では手すりにカメラを固定して、フラッシュをたかずに撮影しました。

地下鉄社内

思った通り乗客はあまり乗ってません。
座席の両端を選ぶのは、日本人と同じ心理か、それとも周到な計算か。
ちなみに、ドアは中から手で開けられました。

走り出してほんの数分乗ると、次の栄光駅に着いてしまいます。
我々は立ち上がってドアに向かいますが、そのまま座っている人もいます。というか立つ人は他にいません。
出口のそばに座っている女性は赤ん坊を抱いています。あやしてあげるとお母さんもにっこりするのは世界共通ですね。
「どこまで行くのですか?」と聞けないのが悔しい。

この次が、今回の旅行で最も印象深かった経験です。

栄光駅に着くと、ホームには乗ろうとする人が10人ほどドアの前に群がってます。
ドアが開くやいなや、下りようとする我々などお構いなしに全員が殺到してきました。
案内員の尹さんは大声で何か叫んでました。

この無秩序さはいくらなんでもヤラセやサクラではない。
ちゃんと普通の人が、普段の生活で地下鉄を使ってるんだ。
栄光駅の先にもちゃんと通じていて、利用する人も沢山いるんだ。

北朝鮮政府が外国人に見せないために、我々は様々な憶測をしますが、
見せない部分は、必ずしも見せて差しさわりがあるわけではないかもしれません。
とすると、実像が見えて来ないために想像だけで語られることの多いこの国は、実は我々が考えるよりずっと普通の国なのかもしれません。

地下鉄ホーム


これは、栄光駅のホームです。
正面の階段を上ったところで、"THE PYONGYANG METRO"という英語のパンフレットを5ユーロで買いました。
復興、栄光以外の駅のホームも、ちゃんと写っていました。

地下鉄駅


栄光駅の出口で撮ったのが上の写真です。
ここは我々が泊まっている高麗ホテルのすぐ裏手でした。
ポールの上には「チ」という字が書かれており、地下鉄駅のマークです。

ちなみに、右の方に座ってかばんから何か出そうとしている女性が写っています。
私が平壌で見た女性で、ズボンを穿いていたのは唯一この人だけです。

下の写真は、同じ位置から逆方向、平壌駅の方角を撮ったものです。
これらの写真に写っている人々からは、特に抑圧のかげは見出せませんでした。

栄光駅から平壌駅を望む


私の、北朝鮮に対する見方が大きく変った地下鉄乗車体験でした。
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  1. 2005/12/04(日) 14:15:35|
  2. 北朝鮮旅行記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
<<格格府 | ホーム | 平壌市内散策-万景台>>

コメント

ここのところ、中国からFC2ブログへのアクセスが制限されています。
そのためコメントへの返信ができず、失礼しました。
"西"ベルリンの地下鉄ですか?
東でないところが面白いですね。
  1. 2010/07/01(木) 04:19:35 |
  2. URL |
  3. 山大22号 #-
  4. [ 編集]

ところで写真に写っている車両は、かつての西ベルリンの地下鉄車両のように見受けられます。
  1. 2010/04/21(水) 04:59:21 |
  2. URL |
  3. 久留木 #-
  4. [ 編集]

ジャスミンさん
地下鉄乗車体験は、私の北朝鮮に対するイメージを大変革してくれました。
一度、行ってみてはいかがですか?
  1. 2008/10/30(木) 20:48:00 |
  2. URL |
  3. 山大22号 #-
  4. [ 編集]

こんばんは。北朝鮮の旅行記を興味深く拝見させて頂いております。北朝鮮の地下鉄はロシア(モスクワ、サンクトペテルブルグ)の地下鉄とそっくりです。
他人様のHPからの引用で恐縮ですが、地下鉄の入り口を示すマークの色もそっくりです。
http://home.catv.ne.jp/dd/tabi/Culture/traffic.htm
電車は北朝鮮の方が100倍きれいに見えます。ロシアの地下鉄はおんぼろです。ただ、建築は美しく、駅ごとに装飾が異なり、用事もないのに、色々な駅で降りてぶらぶらしていました。
  1. 2008/10/30(木) 01:20:00 |
  2. URL |
  3. ジャスミン #m8Bg1z2g
  4. [ 編集]

qrzさん

これは、Mさんが撮ったもの。その上下の真っ暗なやつが、私の作品です。

そうですか。40mですか。
確かに、よく考えてみれば100mの深さをエスカレーターで降りるのは無理がありますね。

私はこの地下鉄乗車が、アリラン祭よりも、板門店よりも、カラオケよりも、深く印象に残っています。
  1. 2005/12/05(月) 22:32:19 |
  2. URL |
  3. 山大22号 #-
  4. [ 編集]

http://blog29.fc2.com/b/bjhimatsubushi/file/20051127180718.jpg
の写真、ものすごくよく撮れてますね。

ちなみに、復興駅の深さを時計の気圧計で深さを測ったところおよそ40mくらいでした。かなり深いです。

1区間のみって乗った気がしないですね。
  1. 2005/12/05(月) 22:10:41 |
  2. URL |
  3. qrz #-
  4. [ 編集]

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Author:山大22号
横浜の会社から派遣されて
北京駐在中。
サッカーと食べ歩き(飲み歩き?)は
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