北京ひまつぶし

北京駐在中のおもしろい出来事を、皆様にお伝えします。


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桂公府でオヤッ?

16桂公府入口

格式ある四合院を利用したレストラン"桂公府”。
会社からも近いので、よく接待に使います。

北京駅前から、長安街を抜けて朝陽門内南小街をまっすぐ北上、
金宝街を過ぎたら最初の信号を右に入ったあたりです。

新しい団地に囲まれてぽつんと残されたこの四合院。
西太后の弟、承恩公桂祥の邸宅でした。

桂祥は"桂公爺"と呼ばれていたので、
この邸宅も"桂公府"と呼ばれるようになったそうです。

レストランのおしぼりが入った紙袋には、こんなことが書かれてます:
「西太后が宮中に入る前、娘の時代に住んだ家」

オヤッ?


入口を入ったすぐ左手に、
こんな建物があります。

15桂公府正門

上馬石が置かれ、正面には八の字の照壁。
今ではガラスがはめられて、食料置き場になってますが、
明らかに門です。

裏に回ると門トンが。

13桂公府門枕石

本来なら真ん中の穴の上に、柱が乗っていたはずです。
でも、地位の高い人の邸宅に間違いないですね。

いつか、中国国際航空に乗った時、
機内誌を読んでいたら桂公府を紹介する記事がありました。
筆者によると、西太后はこの家で生まれたのではないそうです。

では、お店のお絞りに書いてあるのはウソか?
私も調べてみました。

明の時代、このあたりには"方家園”という庭園がありました。
だから、今でも住所は"芳家園胡同"です。
庭園が廃れた後は、凈業庵という寺が建ちましたが、
それもそのうち無くなったようです。
この凈業庵の跡地に、自分の邸宅を建てたのが、
都統(満州八旗の各旗の責任者)を務めていた、勝保です。
時は咸豊年間といいますから、西太后のご主人の治世ですね。
ところが勝保は罪に問われて死刑となり、自宅は没収、
権力者の西太后が、自分の弟の桂祥に与えたというわけです。

今残っている建物は三進の四合院(中庭が3つある)だけですが、
当時はこの東西に2つずつ四合院を抱えた大豪邸でした。

こちらは先程の門を抜けたところにある、一進の正房。

桂公府一進正房

ところで、"桂公爺"桂祥には娘がいました。
お世辞にも美人とは言えなかったそうですが、
その彼女が後に光緒帝の皇后になりました。
3歳年上の姉さん女房です。

これにも物語があります。
機内誌にも書いてあった気がします。

もともとは皇后あるいは側室としてではなく、
皇帝の世話係として後宮に入った西太后、
咸豊帝のお手がつき、世継ぎを生んだことで権力を握りました。
咸豊帝の死後、若くして帝位についたのが息子の同治帝です。
彼もすぐに亡くなったので、咸豊帝の弟の息子、
西太后から見れば甥に当たる光緒帝が、幼い皇帝となりました。
光緒帝が13歳で嫁を娶る時、最終候補は5人。
2組の姉妹と、桂祥の娘(西太后の血のつながった姪)です。

候補者が皇帝の前に並び、
皇帝は気に入った女性に如意を渡すのがしきたりです。
光緒帝が、きれいな姉妹の一人に如意を渡そうとした時、
見ていた西太后が一喝、「陛下!」
やっと意図を察した光緒帝は、西太后の姪に如意を渡しました。

同時に、側室も選ぶのですが、
きれいな姉妹が側にいては、自分の姪が疎んじられるだろうと、
西太后はこの姉妹は除外し、残った姉妹を側室にしました。

西太后の気遣いむなしく、桂公府で生まれたこの姪はやっぱり疎んじられ、
光緒帝の寵愛は、美しくて聡明な、側室の妹の方に向かいました。
彼女が、後に悲劇を呼んだ珍妃です。

桂公府三進正房

ウンチクを垂れていたら、食べ物の紹介ができなくなっちゃいました。
食事をしたのは、こちら三進の正房。

もう少し涼しくなったら、藤棚の下で食べるのも、気持ちいいですよ。
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  1. 2007/09/07(金) 08:08:11|
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