北京ひまつぶし

北京駐在中のおもしろい出来事を、皆様にお伝えします。


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棗の実る村

025李家山


磧口に行こうと思い立ち、ネットで情報を集め始めました。
すると、磧口に住んでいる日本人のHP発見。
普段は近くにある李家山に滞在し、住民への聞き取り調査をしているようです。

何の聞き取りかというと、戦争当時日本軍はこんな山奥まで攻めてきて、
いわゆる「三光作戦」を展開したとされており、
直接被害にあわれた人々から事情を聞いているのだそうです。

村人達がその怒りを引きずっているのは当然であり、
最初にNさんがこの地へ足を踏み入れて地元の人と話した時、
日本人と知った相手の顔がみるみる険しくなったとHPには書かれていました。

ひょんなところから、その方の名前を知ったのですが、女性とわかってビックリ。
連絡を取ったところ、彼女が日本から山西に戻る途中、
北京でお会いすることができました。

彼女(Nさん)は某通信制高校の関係者でもあり、
その高校の現役生、卒業生などが丁度私の滞在中に研修で磧口を訪れているそうです。
私も、学生さんたちと一緒に行動させてもらうことにしました。

(2007年9月5日)
苦労の末やっと磧口に到着すると、
集合場所の磧口賓館にはNさんと学生さん達が集まっていました。

女子学生5名、男性の大学院生1名、Nさん私というメンバーで、
すぐに李家山に行くことになりました。

ガイドブックには、李家山に行くには
歩いて川を渡らなければならないと書かれています。

118湫水河渡河

確かに、歩いて渡っている人がいました。
でも、2年前に橋が完成して、今では車で途中まで行かれます。

ガタガタの山道をミニバスで登り、これ以上は登れないというところで車を降りました。
目の前に見えるのはこんな風景。

020李家山

何故か脈絡もなく、ルパン三世の「カリオストロの城」を思い出しました。
Nさんからすぐに着くと言われ、とてもそうは思えなかったのですが、
みんなでえっちらおっちら、登っていきました。

山肌に横穴を掘った、まさに窑洞が並んでいます。
あちこちで棗の木が実をつけています。
途中で後を振り返ると、黄河の流れが見下ろせました。

035李家山から黄河

それでも、15分ほど登って、我々の宿泊する民宿に到着。
荷物を置いて、近所の散策に出かけました。

民宿の下に、小学校があります。

038李家山小学校

教室も窑洞形式。

039李家山小学校

3学年一緒に授業をしているそうです。
我々が着いた頃に、丁度授業が終わりました。

日本から着た学生さんは、早速子供達と鬼ごっこ。
子供達は大喜びでした。

子供達が帰った後、学校の周りを歩いてみると、
下の方で手を振っている子供がいます。
さっき鬼ごっこをした子供が、こっちに来いと呼んでいるのです。

040李世凱家

学生さんの一人と一緒に、山道を走って降りていきました。
呼んでいたのは、9歳の李世凱君。

042李世凱

家にはおじいちゃんと犬がいました。
家の中で記念写真。
ちゃんとパラボラアンテナでテレビが見られます。

044李世凱家居間

小学校の隣で、おばあさんに声をかけられました。
方言がきつくて、ほとんど何を言っているのかわかりません。
それでも、家の中に招かれ、写真を見せてもらいました。

おばあさんの写真を撮りたいと告げると、
服を着替えて、おめかしして来ました。

037李探有夫人

翌日、Nさんと一緒に村人の聞き取り調査をすると、
やってきたのがおばあさんの旦那さん。
昨日写真を見た方です。

102李探有聞き取り

非常に陽気な方ですが、インタビューではつらい過去を語ってくれました。

何人かのインタビューを聞きましたが、
さすがに当時の経験者は既にお年を召されており、
実際に起こったことと、その後の報道/教育などで得た知識とが
混同している箇所もあるように思えました。

「三光作戦」についてはいろいろと議論があるようです。
とはいえ、このような山奥にまで日本軍が攻めてきて、
村人達に危害を加えたのは事実でしょう。

そんな中で、村人達に誠意を以って接し、
今では暖かく迎えてくれるまでになったNさんの努力と人柄には、本当に頭が下がりました。

※「三光作戦」
日本軍が行った作戦を中国語で表わした言い方。
三光とは、殺光・焼光・槍光をさし、それぞれ殺し尽くす・焼き尽くす・奪い尽くすの意味。
日本軍はこれを「燼滅作戦」と呼んでいた。

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  1. 2007/12/24(月) 07:16:40|
  2. 旅行記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<窑洞に泊まる | ホーム | 窑洞を目指して>>

コメント

へえ~、Nさんはそんなに有名なんですか。
我々もがんばらなければ、という気にさせられますね。
  1. 2007/12/26(水) 23:21:05 |
  2. URL |
  3. 山大22号 #-
  4. [ 編集]

Nさん

山西省出身の友人から、Nさんの話を聞いたことがあります。
不便なところに住まわれて、毎日山道を上り下りして聞き取り調査をされていることに、とても敬服していました。
てっきり短期的な調査だと思っていましたが、ずっと継続されているのですね。
中国に在住する日本人として、ふだんは目や耳を覆ってしまいがちな問題なのに、正面から取り組んでいらっしゃって本当に頭が下がる思いです。
  1. 2007/12/26(水) 17:25:44 |
  2. URL |
  3. ayazi #-
  4. [ 編集]

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横浜の会社から派遣されて
北京駐在中。
サッカーと食べ歩き(飲み歩き?)は
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