
16日間にわたって行われた北京オリンピックも、
この日が最終日。
19日(火)からの、怒涛の6日間連続観戦も、
今日でおしまい。
さすがに疲れましたね。
最後に観戦するのは、
オリンピック全体としても、ほとんど最後に行われる決勝種目、
ハンドボール男子です。
会場の国家体育館は、オリンピック公園内にあるので、
午後6時過ぎに決勝戦が終わったら、
そのまま公園内にとどまって
8時からの閉会式の雰囲気を味わおうという作戦です。
2008年8月24日
2日前の陸上競技は、夜11時過ぎに終了。
オリンピック公園の西門から、オリンピック専用バスに乗って、
地下鉄5号線の大屯路東駅に行き、そこから地下鉄1本で家に帰りました。
面倒な地下鉄の乗換えがないので、
この日も同じルートを逆にたどることにしました。
市内に散らばる会場に観客を効果的に運ぶため、
合計35本のオリンピック専用バスを走らせています。
専用バスにはソフトボール観戦時にも乗りました。
試合終了後多くの観客がバス停に並んでいるのに、
すぐそこに停まっているバスは出発しません。
運行間隔が長く、イライラするのですが、
あまり歩かずに済むのは楽です。
こちらが大屯路東駅の専用バス乗り場。

この日24日は、03:00から19:00まで5分間隔で運行
と、時刻表には書かれています。
しかし、15分待ってもバスが来ません。
「これは計画で、実際の競技スケジュールに従って調整する」
と、書いてありますからね。
ところが、バス停の横に設置されたボランティア・ステーションの人が、
こんな看板を持って来ました。

「オリンピック専用バスはもうありません」
何~~~!!!
山大「いつからなくなったんだ?」
係員「今日は12時頃から走ってません。」
山大「じゃあ、どうして待ってる人にそう伝えないんだ?」
係員「・・・」
山大「これじゃあ、試合に間に合わないじゃないか?」
係員「・・・」
ハンドボールの試合は、13:30から三位決定戦、14:45から決勝。
20時からは閉会式だってあるし、
それを考慮して運行計画を作って、市民に公開しているのに、
なんといういい加減な運営でしょう。
頭にきましたが、ボランティアの人を怒鳴ってもしょうがないので、
タクシーを探しました。
ラッキーなことに、タクシーはすぐ捕まり、
しかも、管理区域の仲間で入れる許可証を持った、特別タクシーでした。
この許可証は、英語の話せる運転手に、会社が発行するのだそうです。
おかげで、三位決定戦の前半のうちに、会場に入れました。
さて、観戦の必需品、ビールを買おうとすると、
売店はこんな状態です。

館内にあった唯一の売店でもビールは売り切れ。
この日が最終日ということで、
新しい商品の供給はないのだそうです。
水を飲みながら、前回優勝のクロアチア対スペインの対戦を見ました。
私は、大学時代ハンドボール同好会にも入っていたので、
少しはハンドボールがわかります。
クロアチアがテクニシャン揃いというのは、サッカーと似ていますね。
しかし、もっとテクニシャンが揃っていたのはスペイン。
「おーっ」、「うまいっ」を連発しながら見ていました。
結果は35対29でスペインの快勝。
決勝までの間に、マスコットの福娃のダンスが始まりました。

右端の正しい福娃と比べて、
顔の小さな福娃は、全然かわいくない!
さて、決勝のフランス対アイスランドが始まりました。

私は、サッカーのフランス代表の華麗なプレーが好きなので、
ハンドボールでもフランスを応援します。
観客もフランス応援団が多く、
サッカーと同じような歌を歌って、大いに盛り上がってます。
こちらは、うまいというより、強さとのバランスが取れたチームですね。
応援に後押しされたフランスが、序盤から点差を広げ、5点差をつけて前半終了。
アイスランドは、優勝すれば全競技を通じて初の金メダルです。
後半の挽回を期して、控え選手がハーフタイムに練習しようとしましたが、

ダンスに邪魔されて練習できません。
福娃がしゃしゃり出て、GKのポジションに入ったってねえ・・・
試合はそのまま5点差で終了。
終了の30秒くらい前から、ベンチも観客席も大騒ぎでした。

10試合観戦した中で、最もスポーツの試合らしい観衆の盛り上がりでした。
それにしても、フランスでこんなにハンドボールが人気とは知らなかった。
まあ、アンリのユニフォームで応援していた人もいましたけど。

ところで、会場に入ったとき係員が紙を渡してくれました。
それによると、ハンドの試合を見た人は、そのまま西門から退場し、
専用バスで地下鉄10号線の駅に行け、とのこと。
これじゃあ、閉会式までオリンピック公園に残る作戦が果たせません。
バス停に向かう道を外れて、公園に行こうとすると、
閉会式のチケットがない人は、入場禁止とのこと。
こんな看板を立て、大勢の警官とボランティアとで、観客を誘導します。

こちらが、ハンドボールの観客を帰すための専用バス。

5、6台が常に並んでいて、
観客を閉会式の会場からドンドン追い出して行きました。
知人で、オリンピック公園入場券を買って中にいた人も、
午後2時には追い出されたそうです。
そんな中、
どうやってか、マラソンチケットを入手し、
観客席最前列で観戦して、新聞のインタビューを受け、
閉会式まで公園内に残って、入場する日本選手団にも声をかけた、
yokoさんは、偉い!
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- 2008/08/30(土) 11:56:11|
- 北京オリンピック
-
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| コメント:4
marchさん
マラソンのチケットを買われたのは、先見の明ありでした。
オリンピック公園10時間の執念が実ってよかったですね。
公園内にある中国科技館新館では、全国各地の貴重な文物を集めた展示会をしていたそうですが、
ご覧になりましたか?
私は、昨日知って、悔しい思いをしています。
そもそも、そんな博物館があること、知りませんでしたが。
- 2008/09/02(火) 08:30:56 |
- URL |
- 山大22号 #-
- [ 編集]
Yokoさんと一緒に公園内に約13時間粘ったmarchです。
男子マラソンのチケットは、第三期発売のときにネットでまともに(?)購入しました。
とにかく一度は鳥の巣に入りたいと思い、最も人気がなさそうで値段も安い男子マラソンを選んだのですが、あんな特典がついてこようとは、当日の朝まで思いつきませんでした(笑)。
それにしても、何故ハンドボールの観客だけこんなにご丁寧に追い出したんでしょうかねえ・・・不思議です・・・
- 2008/09/01(月) 22:57:44 |
- URL |
- march #WErRP3cw
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yokoさん
気迫がほとばしっていて、警備の人も声をかけられなかったんでしょうね。
あの福娃は、ブーイングものでした。
- 2008/08/30(土) 23:16:21 |
- URL |
- 山大22号 #-
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え~~~おほめにあずかり恐縮です(笑)
われわれ、なんの障害もなく、追い出されることもなく、自分の疲労と気迫との戦いだけという状況下で
フツーに会場内をうろうろしていました・・
こんな舞台裏があったとは・・・
しかし、福娃ファンとしては、このひょろ長い気ぐるみは解せません・・・(福娃タイムだけで20枚は軽く
撮影してました・・)
- 2008/08/30(土) 22:35:21 |
- URL |
- yoko #-
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