北京ひまつぶし

北京駐在中のおもしろい出来事を、皆様にお伝えします。


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福建最大の円楼

156在田楼

今回の土楼見学は3日間。

初日は漳州から西に向かった詔安県。
二日目は北の華安県。
三日目に南の漳浦県に行ってから、北京に戻る予定です。

参考文献を記した先輩方は、これらの土楼を、
バスやバイクタクシーで巡り歩いたようです。

学生時代ならともかく、今はさすがにそのような時間的余裕がなく、
北京から事前に車を予約していました。

旅行会社に目的地を告げ、
土地勘のある運転手を手配するよう依頼しておいたのですが、
まあ、あまり期待していませんでした。

初日の朝、ホテルに現れたのは女性ドライバー。
良い意味で期待はずれでした。
土楼のある村にはどこも行ったことがあり、
しかも、事前にインターネットで情報を調べてあるのです。

こんな運転手、中国で初めてです!

いざ、最初の目的地、詔安県官陂鎮にある在田楼に向けて出発です。

<2009年5月3日>

詔安までは高速道路が通っていますが、
官陂鎮は高速から離れているとのことで、
一般道を通っていきました。

運転手の曽さんは官陂鎮には何度も行ったことがあるし、
永定県の有名土楼にもしょっちゅう行ってるけど、
在田楼と言うのは聞いたことないそうです。

そもそも官陂鎮は数年前に大雨と大規模な土砂崩れに襲われ、
多数の死者を出したところで、
そんな土楼が残っていたら奇跡だ、などと嫌なことをサラッと言います。

田舎道には信号など何もなく、
南靖、平和の各村を順調に通過。

何でも、広東省に抜ける裏道で、
トラックなどが頻繁に通る道なのだそうです。

この調子なら2時間ちょっとで着いちゃうかも、
などと思うのは浅はかでした。

安厚という村を過ぎたところで、
道路が工事中のデコボコ一本道に変わりました。

時速は30Kmほどにダウン。
頭を天井にぶつけそうになりながら、1時間以上デコボコ道を走り、
大渓の村を抜けると、やっともとの舗装道路に戻りました。

ほっ

そこからまもなく、目的地官陂鎮に到着。
通りで何人かに道を尋ねて、まだ存在することを確認。
それにしても、この辺の言葉全然わかりません。
運転手さんが地元の人でよかった。

それらしき小道に、広東省ナンバーの車が入っていきます。
ここに違いないと思ったら、
広東の車は、その辺の家の前で止まって荷物を降ろしだしました。

それでもそのままクネクネ道を進むと、
あった!

151在田楼

私が生まれて初めて目にする土楼です。

『客家円楼』によると、東西90.6m、南北86.6m、3階建てで高さ12m。
清の乾隆帝の時代に建てられた、
福建省最大の円楼だそうです。
といっても、完全な円で無く、丸みを帯びた八角形とのことですが、
大きすぎて、自分で見ただけでは円にしか感じられませんでした。

152在田楼

しばし外壁を眺めた後、
この門から中に入ってみました。

153在田楼

門の内側にいたおばあさんが、
「土楼を見物に来たのかい?」と、ニコニコしながら標準語で声をかけてきました。
名前を聞くと、張さん。
ここに住んでいるのは、皆さん張さんだそうです。
まずはトイレを借りたいと言うと、
門の外に連れて行かれました。

さすがの私も、ここのトイレをブログに載せる勇気はありません。

この土楼は入場料など何もなし。
そのためか、保存状態も悪く、外側の3階建ての部分はもう使われていません。
先程のおばあさんに、上の階に上れないか聞いてみると、

154在田楼

ここに見える2階建ての家の持ち主に聞いてくれました。
答えはダメ。

それでも、別の人を探しに行き、
建設中の2階屋の鍵を借りて上に上げてくれました。

CIMG9441

話を聞くと、外に土地を持っている人は、
土楼から出て、もっと便利なところに家を建て、
土地の無い人は、土楼の中に家を建てるのだそうです。

159在田楼

この土楼は、中にもう一重の円楼があるのですが、
円楼の形をとどめておらず、
内部に人々が好きな建物を建てています。

土楼の内部を歩いてみましょう。

162在田楼

ニワトリ、アヒルや豚さんとの共同生活です。
こんな環境なら、新型インフルエンザがいくらでも発生しそうです。

こちらは、内側の円楼の一部。
元は祖廟だったそうです。

164在田楼

この犬、一所懸命吠えてましたね。

166在田楼

祖廟の門の前には、
新しく建てた四角いブロックみたいな家があります。
そこから出てきたお姉さんが、井戸で水を汲んでました。

176在田楼(玉田楼より)

上の写真は、隣の土楼から撮った物。
左側の土楼外縁に、欠けたところがあるのがわかりますか?
運転手さんの言った通り、
2006年5月18日、この地に大洪水と土石流が発生、
ここの部分が壊されてしまったそうです。

183在田楼洪水被害

土石流のすごさがわかりますね。

2008年、福建土楼が世界遺産に認定されましたが、
実は対象は永定県・南靖県・華安県の46棟のみ。
在田楼はそれには含まれていません。
それどころか、他の土楼に見られた地方政府の重要文物指定の看板もなし。

参考ブログが書かれた2005年1月には多くの人が住んでいたようですが、
洪水被害もあってか、今は住み人もまばら。
政府の保護がないと、どんどん荒れ果ててしまいそうです。


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  1. 2009/06/24(水) 22:16:05|
  2. 旅行記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
<<張さんの集落 | ホーム | 土楼めぐりのお薦め拠点>>

コメント

yokoさん
今回の旅では、運転手も知らない、先輩方の旅行記にも載ってない土楼も、いくつか見物しました。
おいおい紹介します。
  1. 2009/06/25(木) 22:30:03 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集]

ふーじんさん
まったく、おっしゃる通りですね。
ただ、どこの土楼も住む人は明らかに減っているようですね。
  1. 2009/06/25(木) 22:27:10 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集]

これはすごいですね・・・
運転手さんも知らない土楼があるとは!
中国で、観光色があまりなくて人がやさしい隠れた名所をみつけると、お宝物件をみつけたようなうれしい気持ちになりますよね!
  1. 2009/06/25(木) 19:58:02 |
  2. URL |
  3. yoko #-
  4. [ 編集]

私も福建の土楼はいきましたが、
比較的ととのった有名なものばかり。
だからここで紹介されたような崩れた
ものは面白く拝見しました!
でも、政府の保護をうけると保存されますが
生き生きとした感じがなくなりますよね。
観光客もふえ、生活の場ではなくなってしまいます。
保護か、保護なしか、どちらがいいともいえない
ところが難しいですね……。
どこでもそうですが、住んでいる人の自ら守ろうと
する気持ち、これが一番肝心だと思うのですが
そのへんがまだ中国では育っていないのが
残念なところなのかな。

  1. 2009/06/25(木) 12:51:44 |
  2. URL |
  3. ふーじん #-
  4. [ 編集]

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横浜の会社から派遣されて
北京駐在中。
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