北京ひまつぶし

北京駐在中のおもしろい出来事を、皆様にお伝えします。


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土楼の王様・・・二宜楼

236二宜楼門

2008年7月に46棟の福建土楼が世界遺産に指定されました。
今回の旅行では、あえてそれらの土楼を行き先からはずしたのですが、
1棟だけ行って見たい土楼がありました。

それが華安県仙都村にある二宜楼です。
内部構造のすばらしさから"土楼王"とか、"神州第一円楼"などと称され、
他の土楼に先駆けて、1996年に全国重点保護単位に指定されました。

超有名ではないですが、一応世界遺産にも登録されているので、
観光客を避けるため、
メーデーの休日が終わった、5月4日に訪問しました。

<2009年5月4日>

運転手さんもこの二宜楼には行ったことがあるそうです。
近くまで高速道路が通っているので、少しゆっくり目に、
朝9時にホテルを出発しました。

1時間とちょっとで到着。
この周辺にあるいくつかの土楼群と併せて、
入場料は確か30元。
今回の旅行で初めて入場料を払いました。

281二宜楼(茶畑より)

二宜楼は、乾隆5年(1740年)に蒋氏14代目の蒋士熊が建設した、
高さ16m、直径73.4mの円楼です。

説明書きによると、福建省の人は客家民と福佬民という
2種類の民族というか人種というか、に分かれるそうです。

土楼というと客家のものが有名ですが、
この地区は福佬民、即ち福建の土着民の居住区であり、
二宜楼を建てた蒋氏も、客家ではないようです。

252二宜楼内部

土楼は、その内部の構造によって、単元式と内通廊式に分かれます。
この二宜楼は単元式です。

中庭に面したベランダのようなところには、壁があって隣と仕切られていますね。
ここに住む各世帯は、1階から4階までが自分の家。
これを"単元"と呼びます。
4階から隣の家に行くには、一旦1階まで下りなければなりません。

一方、内通廊式の場合は、各階に走馬廊という廊下が土楼を一周しており、
隣同士の行き来が便利になっています。

248二宜楼天井

この二宜楼は16の単元に分かれており、
それぞれの単元の1階には、
屋根の開いた"天井"と呼ばれる部分があります。
明かりを取ると共に、降った雨を下に貯めて利用するのだそうです。

1階の中庭に面したところに、各単元の門があります。
そこには表札などはありませんが、
各戸が独特の飾りを付けており、
それによって、来客はどこの家を訪ねればよいかわかります。

264二宜楼門飾265二宜楼門飾

土楼の正門は、当然夜になったら閉めてしまいます。
遅く帰ってきた人はどうするかというと、
外壁に開いたこの穴から叫ぶのです。

268二宜楼伝声洞

すると、それぞれの家の内部に声が伝わるのだそうです。
これは、"伝声洞"と呼ばれるものです。

以上、運転手さんが教えてくれました。

先程、二宜楼は単元式と書きました。
本来なら、隣同士をつなぐ廊下はないはずです。
確かに中庭から見ても走馬廊はありませんね。

ところが、

250二宜楼隠し廊下

4階の部分だけ外側の壁を薄くしてあり、
浮いたスペースを使って廊下を作ってあるのです。
外部に開いた窓は、この隠し廊下だけ。
銃眼の役目をしています。
隠し廊下は、外敵が攻めてきた時に、迅速に対応する仕組みなのでしょう。

他にも、正門の上にある隙間から水を流して敵を撃退する仕組みなど、
面白い構造がたくさんありました。

二宜楼のもうひとつの良さは、内部の装飾。

これは祠堂にあった彫刻です。

二宜楼彫刻

在田楼などでは、考えられないですね。

こちらはとある部屋にあった壁画。

256二宜楼室内壁画

普通の単元式土楼は、各階に一部屋だけですが、
ここでは数部屋が設置されています。

中には、中庭に面した壁にこんな装飾をした部屋も。

258二宜楼ベランダ壁画

どの絵にもアルファベットが書かれています。
一番左の戸の上は時計の絵。

一番右は、

259二宜楼洋風壁画

女性の絵ですね。
書かれているのは英語ではなさそう。

公開はされていませんが、
当時のニューヨーク・タイムズが貼られた部屋もあるそうです。

さて、この二宜楼。
最初に建設されたのは清の乾隆年間ですが、
1904年に火災で内部を焼失し、造り替えたので、
当時のまま残っているのは、外壁だけだそうです。

一部に人は住んでいるようですが、
各所に説明プレートが貼ってあり、
博物館的になっていますね。

でも、土楼の奥の深さを堪能できました。

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  1. 2009/07/21(火) 12:25:24|
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