北京ひまつぶし

北京駐在中のおもしろい出来事を、皆様にお伝えします。


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格格府

格格府(昼間)


故宮の北東角に北京美術館があります。
その裏手にある大取灯胡同のこの建物、
清の康熙帝の24番目の子供の邸宅で、その後西太后の時代に彼女が自分の娘に与えたため、格格(お姫様)府と呼ばれるようになったそうです。

今は、当時からの四号院式住宅を改造したレストラン「格格府(硯逸善齋)」となっています。


入り口(夜)

北京の大学に留学していた、私の出身大学の現役女子大生が、
無事留学を終えて帰国することになりました。

先日彼女のために送別会を開いたのが、この格格府です。
北京らしいところを、と考えて選びました。

ここでは、お姫様(格格)の生活を模したパフォーマンスが見られます。

まず、店に入る時に、両側で宮廷の女官がハンカチのような物を振って歓迎の挨拶をしてくれます。
事前に予約しておいた中庭のテーブルにつき、しばらくすると、格格が登場して来ました。
我々の並び、中庭の北側に設置された席につき、しばしお茶などをたしなんでいます。

この間に我々も、料理を注文しました。
ここは、鍋物が中心。今日は満州族がよく食べたという鹿肉とキノコの鍋が中心のセットにしました。

実は、ここはパフォーマンスだけでなく、料理もなかなかおいしいのです。
しかも、凝った飾り付けの料理も出てきます。

鶏


金魚
料理全景


料理を注文する時に、クイズを書いた紙も渡されます。
全部で三択問題が6問、ない知恵絞って考え、お店の人に渡しました。

おっ いよいよ宮廷の女官の登場です。
格格の前(つまり我々の斜め前)で踊りを披露するわけです。

入場


舞


ここで突然、清朝政府の科挙の結果発表がありました。
先ほどのクイズに全問正解したテーブルは、「状元」、つまり科挙の最終試験の首席合格者として、高らかに番号を読み上げられるのです。

我々のテーブルを担当してくれた、重慶出身のかわいいウェートレスが教えてくれました。
「おめでとうございます。状元で合格です」
紙の右側、「状元」の印にご注目ください。

状元


状元の賞品は、この店の割引券。有効期間は半年です。
格格のご褒美にしてはケチですね。

ところで、我が後輩が連れてきたのは中国人のお友達、鉄さんです。
「鉄」という苗字は珍しいなぁと思ったら、漢民族でなく満州族とのこと。
しかも、先祖は満州貴族のいわゆる旗人で、正白旗に属していたそうです。

清朝政府は満州貴族を8つの組織に分類しました。
各組織は旗の色で区別され、黄、白、紅、藍の4色に、それぞれふちなし(正)、ふちあり(鑲)が加わって、正黄・鑲黄・正白・鑲白・正紅・鑲紅・正藍・鑲藍の八旗がありました。
それぞれ住む地域が決められており、現在の北京第二環状線の内側が旗人の住むところです。
皇城の北辺を西から正黄・鑲黄、東辺を北から正白・鑲白・・・と決められていました。

鉄さんの正白旗は序列の第3位、当時の住処は東直門から朝陽門のあたりのはずです。
聞いてみると、小さい頃は東直門にある大きな四合院に住んでいたそうです。
中庭の大きさは、今食事している格格府と同じくらい、しかも一家族で住んでいたとのこと。
かわいらしい顔をした23歳の女の子が、急にやんごとなき満州貴族に見えてきました。

でも、彼女は状元合格にあまり貢献していませんでした。

最近なんとなく思うのですが、満州族を名乗る人とよく会うようになりました。
取引先のプロジェクト・マネージャーも満州族の関さん。
2週間ほど前に行った飲み屋の小姐も満州族(鑲黄旗らしい)。
知り合いの留学生に聞いても、周囲に多くの満州族の友達がいるそうです。

少なくとも、私が留学していた84年~86年に、自分は満州族だと言う人には会ったことがありませんでした。

社会が伝統的なものを尊ぶようになり、
「老北京」「胡同」「四合院」といったものが皆の注目を浴びるようになったため、
満州族の人も、今まであまり口にしなかった自分の先祖のことを積極的に訴えるようになったのかもしれません。

それと呼応するように、皇族の旧宅をはじめとする四合院を改造したレストランや、
宮廷料理を再現したレストラン(桂公府、郡王府、利群烤鴨店、家菜 など)が人気を集めています。
食べ歩きは生涯現役、をモットーとする私は興味の種が尽きないところです。

話が脱線しましたが、この晩の趣旨は帰国する後輩の送別会。
マイナス10℃近い夜空の下、やはり四号院を改造した[新紅資倶楽部]のバーに行って革命時代を振り返った後、
彼女の前途を祝しつつ、歯をガタガタ鳴らしながら、タクシーに乗る彼女を見送りました。

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  1. 2005/12/13(火) 00:01:05|
  2. 北京でグルメ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

是非行ってみてください

sumiさん

コースによって料金が異なり、日本人会のHP(http://www.j-act.com/beijing/tokusyu/minnani/01.htm)
では一人100元からとしています。
私は一人200元見ておいた方がよいと思います。
ちょっと高いですね。

パフォーマンスが見られる中庭のテーブルは、17:30以降の予約を受け付けてくれません。
でも、となりの部屋からでも見えそうでした。
中庭の部屋は寒かったですし。

私が初めて行った時は廊下の奥で、パフォーマンスは全く見えませんでした。

ちなみに、クイズの問題はその時と同じでした。全問正解の状元を目指して、予習をしておいてください。
  1. 2005/12/21(水) 23:53:37 |
  2. URL |
  3. 山大22号 #-
  4. [ 編集]

こんにちは!アナウンスの吉川すみです
先日はコメントありがとうございました!

このレストラン、予算は大体どのくらいで
いけるものでしょうか?
いってみたーーーーい
  1. 2005/12/21(水) 19:14:37 |
  2. URL |
  3. sumi #-
  4. [ 編集]

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Author:山大22号
横浜の会社から派遣されて
北京駐在中。
サッカーと食べ歩き(飲み歩き?)は
生涯現役が目標です。

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