北京ひまつぶし

北京駐在中のおもしろい出来事を、皆様にお伝えします。


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胡同遊の物知り人力車夫

表紙(黒芝麻胡同13号)

私は、2004年12月に北京に赴任してから、ずっと金魚胡同に住んでいます。
でも、ここは「胡同」とは名ばかりで、高級ホテルが立ち並ぶ大通りです。

本当の胡同を散策してみようと、昨年夏頃日本からの出張者を無理やり「胡同遊」に誘いました。
郭沫若胡居を出発し、人力車で後海の周辺の街並みを案内してもらうツアーです。


人力車夫はガイドも兼ねていて、いろいろ説明してくれます。

車夫「アテネ五輪メダリストのXXXと△△△と○○○はここ什刹海体育学校の出身だ。」
山大「へえー、そうなんだ。(独白:そんな中国の選手知らん)」

まもなく、四合院が並ぶ胡同に入っていきます。
車夫の説明も滑らかさが増してきました。

門簪2(礼士胡同127号)

「あの門の上に2本突き出している棒があるだろう。あれを門簪(メンツァン)というのだ。」
「清の時代の官位は1品から9品に分かれていた。門簪が2本しかないのは5品以下の下級官僚だ。」

へえー、そうなんだ。覚えておこう。

門簪4(史家胡同39号)

「この門を見ろ。門簪が4本あるのは4品以上の高官だ。」

フムフム。奥まったところに確かに4本あるな。

上下馬石(礼士胡同43号)

「この石は"上下馬石”といって、馬に乗る時の踏み台だ。」

おっ、そういえば他の人のブログで見た気がするなあ。

手前(板廠胡同23号)

車夫「この家の持ち主が何品かわかるか?」
山大「門簪が4本だから4品以上ですね。」
車夫「そうだ。この高官はその中でも3品だ。」
山大「どうしてわかるんですか?」
車夫「門が塀の面から奥に下がってるだろう。塀の面と並んでいれば4品、1尺奥に下がると3品、2尺なら2品、3尺下がっていれば最高の1品官僚さ。」

こりゃあ覚えることがたくさんあって大変だ。

奥(大佛寺東街2号)

「この門は、壁の面から3尺下がっているから、1品の最高官位を持っていたはずだ。」

おおっ、そう言われると門の造りが立派な気がする。

門枕石角獅子(史家胡同23号)

車夫「門の下にあるあの石を見てみろ。あれをmendurと言うんだ。」
山大「えっ、メントゥル?"メン"は"門"だろうけど"トゥル"ってどう書くんですか?」
車夫「石へんに敦煌の敦だ。」

北京の人はmendunを発音する時、語尾で舌を丸めてmendurと発音しますね。

門枕石丸(黒芝麻胡同13号)

「さっきのは四角だったろう。あれは文官の印だ。こういう丸いのは武官だ。」

ほう、四角が文官で丸が武官ね。覚えたぞ。

門枕石丸獅子(前拐棒胡同東口)

車夫「このmendunの上には獅子が乗っているだろう。」
山大「はい、乗ってますね。」そういえばさっきのやつには乗ってなかったかな?
車夫「娘が後宮に輿入れした家だけ許されるんだ。むやみに獅子を乗せてはいけないんだぞ。」

いやあ、いろいろ勉強になったなあ!

ツアーの最後に、別に20元(約300円)を払って四合院の中を見学させてもらえました。
西太后の寵愛を受けて栄華を極めた宦官、李蓮英の邸だそうです。
中には小さな家がたくさん建てられ、今は大雑院となっています。

案内をしてくれた人の家には骨董の家具が多く、比較的金持ちのようです。
邸の内側の門のところに獅子が乗った丸いmendunがあったので聞いてみました:
山大「mendunが丸いので、邸の主人は武官ですね?」
案内「ここは二門だからあまり関係ないんだ。でも、外の門のmendunは丸が武官で四角が文官と言う人もいるが、実はよくわかってないんだよ。」
山大「え~っ、じゃあ獅子がmendunの上に乗ってるのは、娘を後宮に差し出した証では?」
案内「そんな馬鹿な。」
山大「でも、人力車夫が言ってましたよ。」
案内「そんなの嘘八百だ。」
山大「・・・・・・」

折角全て覚えたのに。
人力車夫の説明はどこまで正しいんだ?

それ以来、門の謎を随分研究しています。
わかってきたらご報告します。

(注:写真は必ずしも後海周辺のものとは限りません)
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  1. 2006/04/21(金) 23:39:53|
  2. 北京でお散歩
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  4. | コメント:4
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コメント

Lin叔々さん

へえ~。いろいろ勉強になりました。
ありがとうございます。
8本の門当は見たことがないので、探して見ます。
  1. 2006/06/25(日) 19:36:26 |
  2. URL |
  3. 山大22号 #-
  4. [ 編集]

メンドゥr

遅レスですいません。
NHKのテレビ中国語講座はこの4月からは北京の日本人が主演です。シリーズ名は安直に「日本人在北京」北京のいろいろなところや名前をお聞きしたことのある方が出演されたりで懐かし楽しです。。
で、5月24日、レッスン後の「文化情報コーナー」で車夫の北京旧市街案内がありました。そこで胡同の「門」の紹介で門燉rと門簪(番組では門当といってました)が出てきました。門燉、正式には保固司石というようですね。「丸型は武官、角型は文官。角型は科挙の本箱と硯を表している」と。門当は2ケ・4ケ・8ケ・12ケがあって、位の高いほど多く12ケは皇族。それと胡同・小街・馬路の幅も言ってました。3~6歩が胡同、6~12歩が小街、12歩以上が馬路。ふーん、だから日語の交差点(大きな道路の交差)を「路」口いうのか。日本にいるほうが北京のことをよく勉強してるます、ハイ。
  1. 2006/06/20(火) 17:43:07 |
  2. URL |
  3. Lin叔々 #-
  4. [ 編集]

うんちく

handicraftsさん

ちょっとだけ知っているうんちくをたれるのが一番楽しいですよね。
私も李蓮英の邸で余計なことを聞かなければ幸せだったのに。

フートンが取り壊されている地区は多いですが、保護地域として(今のところは)残されているところもかなりありますよ。

次回お越しの際にも、ゆっくりフートン散策を楽しんでください。
  1. 2006/04/26(水) 00:21:59 |
  2. URL |
  3. 山大22号 #-
  4. [ 編集]

フートン!

北京に遊びに行ったとき、フートンのある地域をダンナと歩き回りました。もうボロボロで「きっと昔は地位ある家柄だったのね」のお宅から、扉の隙間から、超豪華なお宅の雰囲気が伺えるところまで様々でした。日本人向けミニコミ誌から得た俄か知識でうんちくたれまくりで楽しかったです。
でも、今は、北京オリンピックのためにこのフートンの取り壊しが進んでいると聞き、とても残念に思っています。ツアー参加しておけばよかったです。
  1. 2006/04/26(水) 00:03:59 |
  2. URL |
  3. handicrafts #8kbwBNjA
  4. [ 編集]

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Author:山大22号
横浜の会社から派遣されて
北京駐在中。
サッカーと食べ歩き(飲み歩き?)は
生涯現役が目標です。

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