北京ひまつぶし

北京駐在中のおもしろい出来事を、皆様にお伝えします。


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智化寺の仏教音楽

智化寺正門

我が家から徒歩2、30分位のところに、智化寺という明代に建てられた古いお寺があります。

ここは、明の時代の宮廷音楽が継承されていることで有名です。

そんな大層な音楽は、一般には公開していないだろうと思っていましたが、
北京のフリーペーパー"tokotoko"に、
1日4回寺内で演奏していると書いてあるじゃないですか。

電話で演奏時間を確認し、こないだの土曜日に聴きに行きました。


場所は禄米倉胡同の東の端。
こんな風景が残っている胡同です。

禄米倉胡同の西瓜売り


禄米倉胡同は金宝街から朝陽門内南小街に入り、東側の1本目の路地です。
路地の入口近くにある茶室で、同行のYさんと待ち合わせました。
この店は、チベット音楽のようなのが流れる、仏教茶室。
智化寺の仏教音楽を聴くウォーミングアップにはいいかもしれませんが、ちょっと怖い雰囲気です。

朝陽門内南小街の西側に建設中なのがこのビル

朝陽門内南小街変てこビル

最初は建設現場の足場か、防護ネットが風に揺れてるんだと思いましたが、
よく見るとこういうデザインのようです。
絶句。

調べてみると、智化寺というのは、明代の宦官による政治壟断の先がけ、王振が建てたものだそうです。
皇帝に取り入って宦官の長官にまでのしあがった王振、
智化寺も、自分の祖先を祀るお寺と皇帝をだまして建てた物。
明代の建築の粋を集めた豪邸を作り、贅沢三昧にふけったそうです。

王振は、ここに宮中の楽隊を呼んで音楽を楽しみました。
この宮廷音楽に民間音楽、仏教音楽の要素が合わさり、
「京音楽」として代々、智化寺に伝えられています。
入場券に書かれた説明では、現在は27代目だそうです。

譜面は、なにやら得体の知れない文字のような物で書かれています。

20元の入場券を買って門を入ると、揃いのポロシャツを着た切符切りの人が
入館証のような物を首に掛けてくれます。
「説明はしてくれないんですか?」とダメモトで聞いてみたらあっさりOK。

入ってすぐのところが智化門。
仏教音楽の演奏はここで行われます。

智化門

智化門を過ぎて左側、蔵殿に納められているのが、転輪蔵です。
台座は漢白玉石、本体は金糸楠木、共に皇帝しか使えない材質との説明でした。

建設当時から修復されていないそうで、渋い色をしています。
彫刻の精巧さは目を見張るばかりでした。

智化寺転輪蔵

転輪蔵というのは回転式の経文書庫で、
回すことにより実際に経典を読んだと同じ功徳があるとされます。
チベットの紹介ビデオで、おもちゃのガラガラのような物を回しているのを見たことありませんか?
あれはマニ車と呼ばれていますが、同じ意味を持っています。
智化寺の転輪蔵は回転せず、代わりに人が周囲を回ります。
八角形でそれぞれの面に9x5=45の引出しがあり、お経が収められています。

周りに誰もいないか見渡して、引出しを一つ引っ張ってみました。
すると部屋の隅から「触っちゃいかん」と声がします。
見張りの部屋がありました。

それでも見張りの人の死角に入って引っ張ると、開きました。
引出しには蓋がかかっており、さすがにそこまで開ける勇気はありませんでした。

この転輪蔵のてっぺんには、蓮の花に乗った仏様がいます。
部屋の片隅に最近作られた「観像台」というところからしか全身が見えません。
昔の人は仏様を拝めなかったわけです。

如来殿は2階建て。
1階と2階にそれぞれ仏様がいます。

智化寺如来殿

2階に上る急な階段はいかにも風雪を耐えてきたといった風情。
よくある、真っ赤っ赤に修復された寺院とは大分違います。
壁の上のほうには小さな仏像がずらりと並んでいます。
一番目に付く場所の仏像が倒れているので、職員のおばさんに話し掛けました。
おばさんも触っちゃいけないんだそうです。

2階の外の回廊は南側しか参観できないのが残念。

この如来殿、裏から見るとこんな感じ。
布団やパンツが干してあります。

智化寺如来殿裏

如来殿二階のおばさんお薦めは大智殿の天井。
精密な絵が残ってると言っていました。

智化寺大智殿天井


さて、音楽の演奏は毎日、9:00、10:00、11:00、15:00の4回。
それぞれ15分です。
説明の人は「仏楽」と読んでいました。
11時ちょうどに、けだるそうな様子の5人のお坊さんがやってきました。
席についたときもあくびをしてやる気なさそう。

でも、さすがに演奏が始まるとビシッとします。

智化寺仏楽

と言いたいところなのですが、
向かって左端の雲鑼という楽器を叩いている人の
投げやりな態度と表情は、笑えました。

私はもちろん初めて聴きましたが、なかなか悪くありません。
帰りにCDを買っちゃいました。

珍しい音楽が聴けて、
渋い建物や精巧な彫刻の転輪蔵が残っており、
何より観光客が少ない。

智化寺、お薦めです。

さて、見物も終えて今日のお昼は、事務所の運転手お薦めのお店「羊肉湯」。
朝陽門内南小街をもう少し北に上がったところにある、山西小吃屋さんです。

羊肉湯

羊肉湯、羊雑湯(内臓のスープ)、牛肉入り焼餅、涼菜2品にビール1本で
29元(約450円)でした。

あっ、Redcardsの皆さん。試合前にビールなんか飲んでませんよ。
飲んだのは同行のYさんです。
念のため。
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  1. 2006/07/26(水) 07:57:54|
  2. 北京でお散歩
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:7
<<なぜか炭鉱博物館@Bochum | ホーム | 6月22日 ドルトムント>>

コメント

永田達男さん
竹中憲一さんの本は私も愛読しています。
定時演奏の時間は変わっているかもしれないので、
事前にお確かめ下さい。
  1. 2009/10/23(金) 17:57:44 |
  2. URL |
  3. 山大22号 #-
  4. [ 編集]

智化寺の京音楽

竹中憲一の北京歴史散歩で京音楽の存在を知り11月中旬の国民学校の同窓会で是非聴きたいものと思って探していました。定時演奏は次回是非聴きに行きます。以上
  1. 2009/10/21(水) 14:01:52 |
  2. URL |
  3. 永田達夫 #cTlMu/Zg
  4. [ 編集]

コメントありがとうございます

ミントさん

いいところを教えてもらいました。七宝老街知りませんでした。
ありがとうございます。早速行ってみます。
蒸し鶏も魅力的。


あべべさん

ようこそいらっしゃいました。
それと、ようこそ北京へ。
ブログ拝見しました。私がはじめて北京に短期留学した時のことを思い出します。
アベベさんが生まれる前かな?
でも、私なんかまだ日本人扱いされてますよ。
宝剑锋从磨砺出 梅花香自苦寒来 !(短期留学の時習った)
  1. 2006/08/06(日) 09:17:59 |
  2. URL |
  3. 山大22号 #-
  4. [ 編集]

はじめまして。
mixiからここに来ましたv-237
3日前に北京に来たばかりのガキんちょですv-206

もう少し慣れて日本人扱いされなくなったら(言葉の問題・・・)色々マイナーなとこに行ってみます!!

このお寺のように「観光客からがっぽりとるぞ!!」精神のない場所にいきたいです。

明日行こうかな!!

また遊びにきまーーすv-16
  1. 2006/08/05(土) 19:45:20 |
  2. URL |
  3. あべべ #-
  4. [ 編集]

今、上海に行ってるんですか??
ちょうど私の主人も 昨日から上海に出張にいっているんですよ~
さぞかし蒸し暑くて辛いだろうと思っていたら 涼しいのですね。

上海は、北京と違って見て歩く場所が少ないですからね
上海動物園からタクシーで12.3kmのところにミニ版朱家角みたいな所があるのご存じですか?
「七宝老街」と言うのですが とっても小さくてで30分もあれば見尽くしてしまうほどですが
夕方、提灯のともる頃にブラッと食事に行くのも良いかと思います。
でも、B級グルメしか有りませんが・・。

それと もし蒸し鶏が好きであれば この店もおすすめですよ
http://blog.drecom.jp/mina/daily/200603/27
  1. 2006/08/05(土) 13:03:44 |
  2. URL |
  3. ミント #wyffVNu2
  4. [ 編集]

いいところでしたよ

ミントさん

コメントありがとうございます。
説明の人が、ここは場所がわかりにくいので訪れる人が少ない、と寂しそうでした。

余計なことを聞くと、ガクッと来ることも多いですから、いろいろ想像をたくましくするのも面白いかも。

いま、上海に出張中。カラッとした快晴です。
お散歩にお薦めのところご存知ですか?
  1. 2006/08/05(土) 11:45:25 |
  2. URL |
  3. 山大22号 #-
  4. [ 編集]

読んでいてすごく興味がわき 早速行ってみようと思いました。
私は、中国語があまり話せないのですが山大22号
さんのように 話せたら
もっと町歩きも楽しめるでしょうね~
  1. 2006/08/05(土) 10:51:06 |
  2. URL |
  3. ミント #wyffVNu2
  4. [ 編集]

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Author:山大22号
横浜の会社から派遣されて
北京駐在中。
サッカーと食べ歩き(飲み歩き?)は
生涯現役が目標です。

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