北京ひまつぶし

北京駐在中のおもしろい出来事を、皆様にお伝えします。


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靖国神社

靖国神社


小泉首相靖国神社参拝の翌日、中国政府機関で日本部門の副部長をしている方と会いました。

私の会社の中国での業務には中央政府の承認を待っているものがあります。
今回の靖国神社訪問が悪影響を与えないか、本社も心配しています。
そのことを尋ねてみたら、以下のコメントがありました。

************************

4月に反日デモが起こった際、李 肇星外相は自分達対外窓口担当者を集めて会議を開き、状況を説明した。
その上で、「日本に対する抗議は外交部が行うので、皆さんは静かに自分の仕事をするように」と指示を出した。
今回も、政府が強烈な抗議をしているのは、国内に向けては、抗議は政府が行うので一般人民は関与するな、との声明である。
ある一定以上のレベルの役人はそれを理解している。

今朝、保釣協会(釣魚島を守る会)が数名横断幕を持って日本大使館に行ったが、声明を読み上げた後大使館に手渡し、そのまま帰った。
彼らは、立場上抗議をしなければならないので行ったが、完全にコントロールされている。

*************************

確かに、今回北京は非常に静かですね


それにしても日本での過激な報道には、困ってしまいますね。
4月のデモの時には、「1万人がデモに参加した」
あたかも街中あちこちで暴動が起こっているような印象を与えました。

では、北京の人口1000万人として、残る999万人は何をしていたのですか?

メディアというのは、一部の事実、読者や視聴者が興味を覚えそうな事実のみ報道するものだ、とよくわかりました。

一方中国の一般大衆の情報源として、抗日に関する様々なテレビドラマや映画があります。
これらには、事実の一部とさえいえないものも多いので厄介です。

一年以上前、広東省恵州でマッサージ屋さんに行きました。(あちらは安い、60分25元です)
四川省から出稼ぎに来たお嬢さんが揉んでくれます。
部屋のテレビに小泉首相が写ったのを見た彼女、突然、「小泉純一郎(フルネーム)はなぜ靖国神社に参拝するんだ?」と質問してきました。
私もその手の話題が嫌いではないので、ちょっと説明すると、彼女はマッサージをほっぽらかして、どんどん突っ込んできます。
「だって、A級戦犯が祀られてるじゃないの。」
「日本軍は南京で30万人を『屠殺』したのよ。」
「若い女性をいっぱい従軍慰安婦として徴発したわ。」
「石井部隊は生きた中国人を細菌兵器の実験に使ったのよ。」

さして教養があるとも思えない出稼ぎのお嬢さんでも、こんなに多くの知識を持っているのは、テレビや映画の影響です。

マ:「隣のDVD屋さんで『黒太陽731』を借りて見なさい!」
私:「はい、わかりました。ところでマッサージの方は?」
マ:「あっ、もう60分経ったわね。もうおしまい。バイバイ」
私:「こらこら。」

隣のDVD屋に『黒太陽731』はありませんでしたが、別の機会に『南京大屠殺』は見ました。完全なフィクションです。
しかし、こういった情報に接している中国の一般人は、事実と信じています。

特に、中国に住む我々は、様々な角度から物事を見ることによって自分で事実を把握し、きちんとした考え方の軸を持たなければならないな、と思った次第です。

靖国神社ってどんな神社?
A級戦犯ってどんな人?
東京裁判ってどんな裁判?
南京大虐殺って、本当はどんな規模だったの?
遺棄化学兵器を遺棄したのは日本軍?
日中両国は何を根拠に尖閣諸島(釣魚島)の領有権を主張してるの?

というわけで、行ってきました靖国神社。
今年9月の平日です。今にも泣き出しそうな空模様。
人出は多くなく、西洋人の観光客が数組見学してました。

建築物としてみれば、立派な建物ですね。

実は靖国神社には、「鎮霊社」という「本殿に祀られていない方々の御霊と、世界各国すべての戦死者や戦争で亡くなられた方々の霊が祀られてい」る祠があります。
鎮霊社

でも、この祠が建てられたのは1965年。場所も神社の片隅で、普通に参観したのでは拝むことの出来ないフェンスの中にあります。また、鎮霊社で祀られている霊は、靖国神社の神体(約250万柱)には含まれてません。

一方、「遊就館」という2階建ての有料展示館があります。大々的な広告を出しており、靖国神社の思想を代表していると言えるでしょう。
800円払って見学してきました。
ここでは、近代日本が戦った全ての戦争を肯定、賛美していると、感じざるを得ませんでした。

戦後、国家の管理を離れて一宗教法人となった靖国神社がどのような思想を持とうと結構です。
戦前には、戦死して靖国神社に祀られることがこの上なく光栄なことだったので、戦死者の遺族や元戦友がこの神社を参拝するのもよく理解できます。

しかし、この神社は、心ならずも戦争に駆り出されて命を落とした人々を追悼し、二度と戦争を起こさないよう誓うのに、ふさわしい場所とは思えません。

A級戦犯の合祀は二の次。中国や韓国の批判も関係なし。
戦争を肯定、賛美する神社に総理大臣が参拝するということに対して、日本国民として疑問を感じました。
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  1. 2005/10/21(金) 12:55:11|
  2. 避けて通れない話題
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